相手の能力を使って攻撃する技、イカサマ。
今回はイカサマと特性「てんねん」の関係についてくわしく解説します。
イカサマについて
技データ
技 | イカサマ |
分類 | ぶつり |
タイプ | あく |
威力 | 95 |
PP | 15 |
命中 | 100 |
対象 | 相手1体 |
効果 | 相手の「攻撃」の能力値で ダメージ計算する。 |
イカサマは攻撃側の「攻撃」ステータスではなく、防御側の「攻撃」の数値で計算します。
防御側の能力ランクが影響し、「いばる」などで防御側の「攻撃」が上昇していると、ダメージが大きくなります。攻撃側の能力ランクは関係しません。
状態異常・持ち物の影響
状態異常・持ち物・特性などの効果は、他の通常の技と同じく、攻撃側の状態に従います。
「やけど」状態の場合
- 攻撃側がやけど状態だとダメージが下がります。
- 相手がやけどであっても影響は受けません。
「こだわりハチマキ」「いのちのたま」を持っている場合
- 攻撃側の「こだわりハチマキ」などの攻撃アップアイテムは影響します。
- 相手が持っていても影響は受けません。
イカサマと特性「てんねん」の関係
「イカサマ」は相手の攻撃ステータスでダメージ計算しますが、特性「てんねん」との関係はどうなるでしょうか。
「てんねん」の効果
「てんねん」は、
攻撃時には相手の防御に関わる能力変化を無視し、
防御時には相手の攻撃に関わる能力変化を無視する効果です。
防御に関する能力は防御・特防・回避率です。
攻撃に関する能力は攻撃・特攻・命中率です。
これを踏まえて、イカサマで攻撃したときのダメージを以下の4つの例で説明します。
※ピクシーは『スカーレット・バイオレット』に登場しませんが、特性「てんねん」をもつポケモンの例として考えてください。
1.防御側が「てんねん」かつ攻撃2段階アップ
この時、攻撃側(ヒートロトム)のイカサマで、防御側(ピクシー)の「攻撃」ステータスと「攻撃」2段階アップが、攻撃時に適用されます。
しかし、防御側の特性「てんねん」により攻撃2段階アップが無視され、通常時のイカサマのダメージと同じになります。
2.防御側が「てんねん」かつ防御2段階ダウン
この時、防御側の「防御」2段階ダウンが適用され、通常時の2倍のダメージになります。逆に「防御」能力ランクが上がっていれば、ダメージは軽減されます。
この場合は、「てんねん」で無視される能力変化はありません。
3.攻撃側が「てんねん」、防御側が攻撃2段階アップ
この時、防御側の「攻撃」ステータスと「攻撃」2段階アップの状態で攻撃します。よって通常時の2倍のダメージとなります。
この場合も、「てんねん」で無視される能力変化はありません。
※本来ピクシーはイカサマを覚えませんが、「ゆびをふる」で出た場合と思ってください。
4.攻撃側が「てんねん」、防御側が防御2段階ダウン
この時、防御側の「防御」ランクは「てんねん」により無視され、通常のダメージになります。
「防御」ランクが上がっていた場合でも無視して通常のダメージが与えられます。
これらの4つの状況について検証した動画はこちら
その他
特別なダメージ計算をする技
イカサマ以外にも、通常とは異なるステータスでダメージを計算する技があります。
※類は分類。物は物理技、特は特殊技を表します。
技名 【タイプ】 | 威力 | 類 | 効果 |
命中 | PP | ||
サイコショック 【エスパー】 | 80 | 特 | 相手の特防ではなく 防御でダメージ計算する。 |
100 | 10 | ||
サイコブレイク 【エスパー】 | 100 | 特 | 相手の特防ではなく 防御でダメージ計算する。 |
100 | 10 | ||
シェルアームズ 【どく】 | 90 | 特 | 物理と特殊のより多くダメージを 与えられる方でダメージ計算する。 2割で相手をどく。 |
100 | 10 | ||
しんぴのつるぎ 【かくとう】 | 85 | 特 | 相手の特防ではなく 防御でダメージ計算する。 |
100 | 10 | ||
テラバースト 【ノーマル】 | 80 | 特 | 自分の攻撃と特攻の高い方で ダメージ計算し、分類も変わる。 自分がテラスタル状態の時、 技のタイプが 自分のテラスタイプになる。 |
100 | 10 | ||
フォトンゲイザー 【エスパー】 | 100 | 特 | 自分の攻撃と特攻の高い方で ダメージ計算し、分類も変わる。 相手の特性の効果を受けない。 |
100 | 5 | ||
ボディプレス 【かくとう】 | 80 | 物 | 自分の攻撃ではなく防御で ダメージ計算する。 |
100 | 10 |
サイコショック、サイコブレイク
これらの技は特殊技であり、「ひかりのかべ」で半減されます。
特殊技であるため、「ミラーコート」は効果がありますが「カウンター」は効果がありません。
シェルアームズ
物理技としてダメージ計算する場合と特殊技としてダメージ計算場する場合が内部で比較され、より多くダメージを与えられる方を使う技です。
ヤドラン(ガラル)の専用技です。
しんぴのつるぎ
ケルディオの専用技ですが、『スカーレット・バイオレット』では使用できません。
テラバースト
元々の分類は特殊技ですが、自分のランク補正込みのステータスが、攻撃の方が高ければ物理技になります。攻撃≦特攻の場合は特殊技になります。
元々はノーマルタイプの技ですが、テラスタルした場合は、そのテラスタイプと同じタイプの技になります。
テラスタルしていないポケモンが使用したときは、分類が物理技に変わる効果はありません。
フォトンゲイザー
元々の分類は特殊技ですが、自分のランク補正込みのステータスが、攻撃の方が高ければ物理技になります。攻撃≦特攻の場合は特殊技になります。
また、相手の特性の影響を受けずに攻撃する効果があります。
ネクロズマの専用技ですが、『スカーレット・バイオレット』では使用できません。
ボディプレス
「てっぺき」などで防御ランクを上げると、「ボディプレス」の威力も上がります。
「イカサマ」と同様に、やけど状態だとダメージが半減します。
こんらんで自傷
- こんらん状態では、1/3の確率で威力40の物理攻撃を自分にします。
- 自身の「攻撃」の能力値でダメージ計算を行います。
わるあがき
- すべての技のPPが無くなったり、使用できる技が無い場合は「わるあがき」で攻撃します。
- 威力50の物理攻撃で、自分の最大HPの1/4反動ダメージを受けます。