ポケモン対戦では、攻撃以外にも、どく・やけどのダメージや、たべのこしによる回復、天候ダメージなど、様々な要因でHPが増減します。
これらはどのような順番で処理されるのでしょうか。今回は、対戦でのダメージや回復の効果を受ける順番について解説します。
ダメージ・回復の順番(代表例)
対戦でよく遭遇する代表的なものだけを挙げると、ターン終了時の処理は、
- 天気
- ねがいごと
- キョダイ技の持続ダメージ
- グラスフィールド
- たべのこし/くろいヘドロ
- やどりぎのタネ
- 状態異常
- バインド という順番です。
私は「天気願い巨大グラス食べたね異常ばい」という語呂合わせで覚えています。
晴天を願って巨大なグラスを食べた人に九州の人が言った言葉です。
天気:天気
願い:ねがいごと
巨大:キョダイ技
グラス:グラスフィールド
食べ:たべのこし(くろいヘドロは省略)
たね:やどりぎのタネ
異常:状態異常
ばい:バインド
対戦時の流れ
基本的な順番
ここから、詳しく解説していきます。
基本的な対戦の流れは、大きく以下の5段階になっています。
- ターン開始時、自分のフィールドにポケモンがいなければポケモンを出す
- 場に設置されている効果の発動
- 場に出たときに発動する特性の発動
- コマンド選択
- ポケモンの行動、交換、行動順の確定
- 技の使用とその結果の発動
- 技によるダメージの付与、ポケモンや場に与える効果の発動
- ターン終了時の効果・ダメージの発動
- 天気や状態異常、状態変化のチェック、ダメージの付与
この5段階を1ターンとして、お互いの攻防を繰り返していきます。この中でポケモンのHPに関わる場面は
1.ターン開始時、
4.技の使用時、
5.ターン終了時です。
ターン開始時
ポケモンを場に出した直後に発動するものは、「いやしのねがい」による味方からの回復技や、「まきびし」や「ステルスロック」などの設置技があります。
「いやしのねがい」による回復と「まきびし」のダメージでは、回復が先に処理されます。
また、設置技のダメージは、場に出たときに発動する特性の発動より先に処理されます。このため、登場時にステルスロックのダメージでポケモンのHPが0になると、特性を発動できずにひんしとなります。
技の使用時
技の威力によるダメージを計算したのち、以下の順で処理が行われます。
- 「とびだすなかみ」「てつのトゲ」など防御側の特性
- 「ゴツゴツメット」など防御側の持ち物
- 「ばけのかわ」「アイスフェイス」の効果
- 反動ダメージ、「はたきおとす」の効果
- 「いのちのたま」の反動(※)
- 「オボンのみ」など回復実の発動
※「こんらん」で自傷した場合は、「いのちのたま」の効果は発動しません。
ターン終了時
お互いの技の処理が終わると、ターン終了時となり、以下の順で処理が行われます。
- 天気
- 回復/ダメージの効果
- 状態異常・状態変化
①天気
「すなあらし」「あられ」「サンパワー」のダメージを受けたり、「あめうけざら」「アイスボディ」などで回復します。
②回復/ダメージの効果
以下の順番で処理が行われます。
- みらいよち
- ねがいごと
- キョダイゴクエン等の持続ダメージ
- グラスフィールド
- くろいヘドロ/たべのこし
- アクアリング
- ねをはる
- やどりぎのタネ
③状態異常・状態変化
以下の順番で処理が行われます。
- 状態異常(どく、やけどダメージ)
- 状態変化(のろい、バインドダメージ)
状態異常とは
状態異常とは、画面上に表示される、ポケモンの状態のことです。「どく」「まひ」「ねむり」「こおり」「やけど」があり、ポケモンを交代しても回復しません。
状態変化とは
状態変化とは、画面上に表示されない、ポケモンの状態のことです。代表的なものには、「かなしばり」「メロメロ」「アンコール」「ひるみ」「バインド」などがあります。ポケモンを交代すると回復します。
- 「バインド」状態とは、「ほのおのうず」などによる、持続ダメージかつ交代できない状態のことです。
- 「こんらん」は交代すれば回復しますが、「ラムのみ」で回復できるため、厳密には状態変化ですが、状態異常という場合もあります。