ポケモンの技の中には、相手から受けるダメージを半減する効果がある、壁の技があります。
今回はリフレクター・ひかりのかべ・オーロラベールについての解説と、その対策方法をまとめました。
壁の技について
技データ
技 | リフレクター | ひかりのかべ | オーロラベール |
分類 | へんか | へんか | へんか |
タイプ | エスパー | エスパー | こおり |
PP | 20 | 30 | 20 |
命中 | ー | ー | ー |
対象 | 味方の場 | 味方の場 | 味方の場 |
効果 | 5ターンの間、相手からの 物理技のダメージを半減する。 ダブルバトルでは ダメージを2/3にする。 | 5ターンの間、相手からの 特殊技のダメージを半減する。 ダブルバトルでは ダメージを2/3にする。 | ゆき状態でのみ使用可能。 5ターンの間、相手からの 技のダメージを半減する。 ダブルバトルでは ダメージを2/3にする。 |
材料 | 800LP スリープのけ×3 ヒラヒナのうもう×3 | 800LP コイルのねじ×3 ビリリダマのでんき×3 | – |
- リフレクターは物理ダメージ、ひかりのかべは特殊ダメージ、オーロラベールはその両方を半減します。技を使ったターンを含めて5ターンの間、効果が続きます。
- 自分の能力を変化させるわけではなく、交代しても効果は続きます。
- 急所に当たった場合は、ダメージ軽減の効果は無視されます。
- 「リフレクター」「ひかりのかべ」はスター団のメロコ撃破後、わざマシンマシンで作成可能になります。
- 「オーロラベール」のわざマシンはありません。
ターン延長
リフレクター・ひかりのかべ・オーロラベールを使うポケモンが「ひかりのねんど」を持っていると、これらの技の効果が8ターンに延長されます。
キョダイセンリツ
キョダイマックスラプラスが、こおりタイプの攻撃技を使うとキョダイセンリツになります。(『ソード・シールド』でのみ使用可能)
相手にダメージを与え、自分の場にオーロラベールを設置する追加効果があります。通常のオーロラベールと違い、あられ状態でなくても使うことができます。
壁の技をよく使うポケモン
リフレクター・ひかりのかべをよく使うポケモン
オーロンゲ、クレッフィ
変化技を先制で使える特性「いたずらごころ」を持っています。ほぼ確実に技を発動できるため、壁張り役として重宝されます。
ドラパルト
素早さ種族値は脅威の142。たいていのポケモンに先制でき、「おにび」「でんじは」「のろい」といった技も覚えるため、先発で出てきて場を整えることができます。
厄介なのは、初見ではドラパルトの型を見抜くのが非常に困難なところです。物理アタッカー型、特殊アタッカー型も多く存在するため、何をしてくるかわからないという怖さがあります。
エーフィ
素早さ種族値が110と高く、特性「マジックミラー」によって相手からの「ちょうはつ」で技を封じられることがないことが長所です。「あくび」も覚えます。
オーロラベールをよく使うポケモン
ユキノオー
自身で天気を「ゆき」にできる特性「ゆきふらし」のユキノオーが使うことが多いです。
特性「ゆきふらし」のポケモンはキュウコン(アローラ)やバイバニラもいますが、『スカーレット・バイオレット』には登場しません。
ユキノオー以外にオーロラベールを覚えるポケモンは以下の通りです。
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壁の技の対策
リフレクター・ひかりのかべ・オーロラベールの対策は、以下の方法が考えられます。
- 相手から技自体を受けないようにする
- 相手の場の壁を解除する
- 相手に壁を張らせた上で戦略でカバーする
具体的な方法をいくつか紹介します。
技による対策
急所に当たる技
「あんこくきょうだ」「すいりゅうれんだ」「こおりのいぶき」「トリックフラワー」といった技は、必ず技が急所に当たります。急所時は、壁によるダメージ半減は無視されます。
他にも、持ち物「ピントレンズ」や特性「きょううん」によって相手の急所を狙う戦術であれば、壁の効果を無視できる可能性が高いです。
急所戦術についてはこちら
壁を破壊する技
以下の技は、相手の場のリフレクター・ひかりのかべ・オーロラベールを無くす効果があります。
※類は分類。物は物理技、特は特殊技、変は変化技を表します。
技名 【タイプ】 | 威力 | 類 | 効果 |
命中 | PP | ||
かわらわり 【かくとう】 | 75 | 物 | 壁の技を無視して攻撃。 相手の場の壁を破壊する。 |
100 | 10 | ||
サイコファング 【エスパー】 | 85 | 物 | 壁の技を無視して攻撃。 相手の場の壁を破壊する。 |
– | 10 | ||
レイジングブル 【ノーマル】 | 90 | 物 | ケンタロス(パルデア)の 姿に応じたタイプの技になる。 壁の技を無視して攻撃。 相手の壁の技を破壊する。 |
100 | 10 | ||
きりばらい 【ひこう】 | – | 変 | 相手の回避率を1段階ダウン。 相手の場の壁の技や しろいきり、しんぴのまもり、 お互いの場の設置技や 〇〇フィールドを解除する。 |
– | 15 |
ちょうはつ
役立つ場面は壁を張られる前に限りますが、ちょうはつで変化技を封じることができます。
リフレクター等以外にも変化技全般に有効なため、変化技が主体の相手には、かなりの圧力をかけることができます。
ただし特性「マジックミラー」の相手には「ちょうはつ」を跳ね返されてしまいます。
コートチェンジ
お互いの場の状態を入れ替える技です。
ステルスロックやおいかぜなど、相手に有利な状態も入れ替えられるので、一気に形成逆転も狙えます。自分が相手に放ったステルスロックなども入れ替えてしまうので、使い時には注意が必要です。
この技を覚えるポケモン:エースバーン
キョダイフウゲキ
『ソード・シールド』でのみ使用可能な、アーマーガアのキョダイマックス技です。
相手にダメージを与えたあと、相手の場のリフレクター・ひかりのかべ・オーロラベールや、お互いの場の設置技、フィールドの状態を打ち消します。
特性による対策
すりぬけ
相手の場の壁を無視して技を使うことができます。みがわりも無視する効果を持ち、攻撃技だけでなく、変化技にも適用されます。
この特性を持つポケモン:オンバーン、ドラパルトなど
バリアフリー
場に出た時に、リフレクター・ひかりのかべ・オーロラベールの効果を消す特性です。場にいる間だけ効果が無くなるわけではなく、場に出たら壁の効果が完全に消えます。
技を使わずに壁を消せるのは利点ですが、新しく張られる壁を防ぐことはできません。相手が再度、壁を張ることもできるので、逆に不利な状況になる場合もあります。
バリヤード(ガラル)、バリコオルがこの特性を持っていますが、『スカーレット・バイオレット』には未登場です。
プレイングで対策
- 耐久ポケモンや「まもる」「みがわり」などで粘って、相手の壁ターンを枯らすことができれば、相手が壁で得られる恩恵を減らすことができます。
- 物理型と見せかけた特殊型や、特殊型に見せかけた物理型のポケモンを使って、相手の壁を無意味にする方法もあります。例えば特殊型のカイリューであれば、リフレクターを張られても関係ありません。
- リフレクターなどを使われても、そのターン自分は別の行動ができます。ほぼ確実に壁張りと予想できるなら、積み技やみがわりなどを使うチャンスとも言えます。