相手の能力変化を無視する特性、てんねん。せっかく能力アップしても、この特性の前には無意味です。
では、てんねんに強い特性はないのでしょうか。あります。今回は、「てんねん」と「かたやぶり」の効果について解説します。
特性「てんねん」について
「てんねん」の概要
「てんねん」は、相手の能力ランクの変化の影響を受けない特性です。例えば、
- 攻撃や特攻ランクが上がっていたとしてもそれを無視し、受けるダメージは通常通りになります。
- 逆に、攻撃や特攻ランクが下がっていても無視してしまいます。
ただし、素早さランクや急所ランクは無視しません。
「てんねん」のポケモン
特性「てんねん」のポケモンはピクシー、ヌオー、ココロモリ、ナマコブシ、コスモッグなどがいますが、特に対戦で使用率が高いのは、ピクシー、ヌオー、ナマコブシです。
ピクシー
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
95-70-73-95-90-60 |
ノーマル/フェアリーの複合タイプ。優秀な耐性を持ち、豊富な技を覚えます。
めいそう、つきのひかり、アシストパワーなどが使え、相手の積みを無視して自分だけ能力アップして戦うことができます。
ヌオー
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
95-85-85-65-65-35 |
水/地面の複合タイプ。弱点は草タイプのみです。
物理受けとして育成されることが多く、どくどくやあくび、じこさいせい、ねっとう、たくわえるなどの受けに優秀な技を覚えます。
ナマコブシ
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
55-60-130-30-130-5 |
水タイプ。攻撃技は一切覚えませんが、耐久面が非常に強力です。
カウンターやミラーコート、じこさいせいを使うことができます。また、みずびたし+どくどくのコンボが自力で可能で、鋼タイプや毒タイプ相手でもどく状態にできます。
特性「かたやぶり」について
「かたやぶり」の概要
「かたやぶり」は、相手の特性を無視して攻撃する特性です。例えば、
- そうしょく、ちょすい、ちくでん、ふゆうなどの、特定タイプを無効化する特性
- ぼうおん、マジックミラーなどの、特定の技を無効化する特性
- がんじょう、ばけのかわ、アイスフェイスなどの、攻撃を耐える特性
- あついしぼう、ハードロック、すいほうなどの、ダメージ軽減特性
また、特性「てんねん」の「能力アップ無視効果」を無効化して能力を上げることができます。
ただし、さめはだやかちきなど、こちらが技を使った後に効果を発動する特性は無効化できません。
「かたやぶり」のポケモン
特性「かたやぶり」のポケモンはカイロス、ドリュウズ、オノノクス、ゴロンダなどがいますが、この中で対戦で使用率が高いのは、ドリュウズ、オノノクスです。
ドリュウズ
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
110-135-60-50-65-88 |
地面/鋼の複合タイプ。特性ふゆうのロトムに対して地面技を当てられることが優秀です。ミミッキュのばけのかわも無視して鋼技を当てることができます。
オノノクス
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
76-147-90-60-70-97 |
ドラゴンタイプ。物理アタッカーとして育成されることが多く、りゅうのまいで能力を高めて攻撃したり、こだわりスカーフを持たせて素早さを補うことが多いです。
特性「ターボブレイズ」
「ターボブレイズ」は、名前が違うだけで、「かたやぶり」と同じ効果です。レシラム、ホワイトキュレムがこの特性を持っています。
レシラム
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
100-120-100-150-120-90 |
ドラゴン/炎の複合タイプ。2割でやけどさせる特殊技「あおいほのお」を使え、特殊アタッカーとして育成されることが多いです。
ホワイトキュレム
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
125-120-90-170-100-95 |
ドラゴン/氷の複合タイプ。特攻が非常に高く、きあいだまやだいちのちからを覚えるので鋼タイプ相手でも戦えます。
特性「テラボルテージ」
「テラボルテージ」は、名前が違うだけで、「かたやぶり」と同じ効果です。ゼクロム、ブラックキュレムがこの特性を持っています。
ゼクロム
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
100-150-120-120-100-90 |
ドラゴン/電気の複合タイプ。2割でまひさせる物理技「らいげき」を使え、自身はまひを受けない強力な物理アタッカーです。
ブラックキュレム
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
125-170-100-120-90-95 |
ドラゴン/氷の複合タイプ。攻撃が非常に高く、りゅうのまいでさらに強化することが可能です。