こだわりスカーフの計算シリーズ、第3弾です。第1弾は小数点以下の扱い、第2弾は能力ランクとの違いについて解説しました。
今回は、スカーフを持ったポケモンの素早さが1段階ダウンしたときについて、解説します。
こだわりスカーフの概要
こだわりスカーフの効果
「こだわりスカーフ」をポケモンに持たせると、そのポケモンの素早さが1.5倍になり、1つの技しか選択できなくなります。
このとき、小数点以下は切り捨てです。(厳密には五捨五超入であり、小数点以下が「5」ちょうどの時は切り捨て、それ以外のときは通常の四捨五入をします)
こだわりスカーフの入手方法
「こだわりスカーフ」は、テーブルシティのデリバードポーチで100000円で購入できます。
素早さが1段階ダウンした場合
素早さランクが1段階ダウンすると、素早さは2/3になります。このとき、小数点以下は切り捨てです。
例として素早さ実数値が167のボーマンダを考えると、1段階ダウン時
167×2/3=111.333… となり、
小数点以下を切り捨てて、111が素早さダウン後の実数値です。
計算の順番と計算結果
素早さの計算には順番があり、
①先に能力ランクによる補正を計算し
②次に持ち物や場の効果による補正を計算、
③その後まひ状態による補正を計算します。(今回は無し)
先ほどのボーマンダが「こだわりスカーフ」を持っていて、なおかつ素早さが1段階ダウンした場合を考えます。
上の計算より、ランク補正後の素早さは111です。これに「こだわりスカーフ」の倍率を掛けると、
111×1.5=166.5
小数点以下は切り捨てられ、166が実数値です。
元々の素早さは167ですので、これよりも1だけ遅くなっています。
素早さが変わらない場合もある
元の素早さが3の倍数の場合は、1段階ダウンの計算時に小数点以下が出ずに偶数の数値になるので、スカーフの1.5倍をしたときに計算結果が元通りになります。
素早さが162のミミッキュを例にして考えてみます。
素早さ1段階ダウン時、
162×2/3=108 です。
「こだわりスカーフ」を持っていると、
108×1.5=162となります。
このように元の素早さによって、同じ条件でも最終的な計算結果に違いが出る場合があります。