ゲーム「ポケットモンスター」では、冒険を進めていく中で多くの町を訪れることになります。
今回は、『ダイヤモンド・パール』に登場する町の名前の由来を調べました。
ポケモンシリーズの町の名前
ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに登場する町の名前は、地方ごとに一定の法則に基づいて付けられていることが多いです。
『ダイヤモンド・パール』の舞台となっているシンオウ地方は北海道がモチーフになっており、「シンオウ」という名前は、神秘的で計り知れないことを現す「深奥」が由来と言われています。
シンオウ地方の町には、日本語の古語が付けられており、歴史や神秘を感じるネーミングになっています。
ダイヤモンドパールに登場する町
ここで紹介する町の画像はリメイク版の『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』のものです。
フタバタウン
わかばが いぶく ばしょ 若葉が 息吹く 場所 |
冒険の始まりの町、フタバタウン。主人公やライバルの家があり、町の南には小さな池があります。
「双葉 (ふたば)」は植物が成長するときに最初に出る2枚の葉っぱのことです。物語のスタートであったり、主人公とライバルの旅立ちを表しているように感じられます。
マサゴタウン
うみにつながる すなのまち 海につながる 砂の町 |
フタバタウンから北西に進むと、マサゴタウンがあります。ナナカマド博士の研究所や博士の助手(ヒカリ、コウキ)の家があり、町の南は海に通じています。
「真砂 (まさご)」は細かい砂を表す言葉で、町の近くにある砂浜から名付けられたと考えられます。
コトブキシティ
ひとがつどう しあわせのまち 人が集う 幸せの町 |
マサゴタウンから北に進むと、コトブキシティがあります。この町にはテレビ局「テレビコトブキ」やポケッチの開発をしている「ポケッチカンパニー」などがあります。
「寿 (ことぶき)」には「めでたいこと」という意味があり、多くの人と幸せが集まる町を表す名前になっています。
クロガネシティ
エネルギー みなぎるばしょ エネルギー みなぎる場所 |
コトブキティから東に進み、クロガネゲートを抜けるとクロガネシティがあります。炭鉱で栄えている町で、町の南には石炭の採掘現場があります。
鉄(てつ)の別名である「鉄 (くろがね)」が名前の由来で、鉄鋼業に石炭を使うことからこの名前が付いたと考えられます。
コトブキシティでは、いわタイプのポケモンを使うジムリーダー、ヒョウタと戦うことができます。
ソノオタウン
あざやかに はなかおる まち 鮮やかに 花香る 町 |
コトブキシティから高台を登って東に進むとソノオタウンがあります。町の至るところに花畑があり、「花の町」と呼ばれています。
「植物を植えて栽培する庭園」という意味の「園生 (そのう)」が由来と考えられます。
ハクタイシティ
むかしを いまにつなぐ まち 昔を 今につなぐ 街 |
ソノオタウンから北西に進み、ハクタイの森を抜けるとハクタイシティがあります。サイクルショップ「じてんしゃ じんりき」やギンガ団の拠点の1つ「ギンガハクタイビル」などがあり、町の北東部には大昔のポケモンの像が祀られています。
「長い年月」を表す「百代 (はくたい)」が名前の由来と思われ、歴史を感じる町に合った名前になっています。
ハクタイシティでは、くさタイプのポケモンを使うジムリーダー、ナタネと戦うことができます。
ヨスガシティ
こころが ふれあう ばしょ 心が 触れ合う 場所 |
クロガネシティからテンガンざんを抜けて東に進むとヨスガシティがあります。ポケモンコンテストが開催される会場や、ポケモンの連れ歩きができる広場などがあり、様々な年齢や文化の人々が集まって発展した町です。
身や心の拠り所を表す「縁 (よすが)」が名前の由来で、「ポケモンや人との心の触れ合いを感じられる町」を表す名前になっています。
ヨスガシティでは、エスパータイプのポケモンを使うジムリーダー、メリッサと戦うことができます。
ズイタウン
きままに くらせる まち 気ままに 暮らせる 町 |
ヨスガシティから北東に進むとズイタウンがあります。温暖な気候で人もポケモンものんびり暮らしている町で、「ポケモンそだてや」や「ポケモンしんぶんしゃ」があります。
「成り行きにまかせる」という意味の「随 (ずい)」が名前の由来と考えられ、気ままに暮らしている町を表しています。
トバリシティ
いしに かこまれた くうかん 石に 囲まれた 空間 |
ズイタウンから北に進み、「カフェやまごや」の前を東に進むとトバリシティがあります。「石の町」と知られていて道路は石で整備されています。
「帳 (とばり)」は「室内を区切って、人目をさえぎるために垂れ下げる布」を指し、「覆い隠して見えなくするもの」の意味もあります。この町にはギンガ団の本拠地があることから、その陰謀が隠されていると考えることもできます。
また、トバリシティでは、かくとうタイプのポケモンを使うジムリーダー、スモモと戦うことができます。
ノモセシティ
だいしつげんと いきる まち 大湿原と 生きる 街 |
ヨスガシティから南に進み、雨が降っている地域を抜けて東に進むとノモセシティがあります。町の北にはサファリゲームが楽しめる「ノモセだいしつげん」があります。
「野面 (のもせ)」とは野原一面を表す言葉で、町にある大湿原を指していると考えられます。
ノモセシティでは、みずタイプのポケモンを使うジムリーダー、マキシと戦うことができます。
カンナギタウン
むかしを つたえる まち 昔を 伝える 町 |
ズイタウンの東にある「カフェやまごや」をさらに北西へ進むと、カンナギタウンがあります。シンオウの大地が生まれたときからある町だと言われており、町の中央には祠があり、その奥の洞窟には大昔の壁画が残されています。
この町には古い神話が伝わっており、「神の依り代となり、神の言葉を伝える人」を表す「巫 (かんなぎ)」が名前の由来と考えられます。
ミオシティ
みなもに はえる まち 水面に 映える 街 |
コトブキシティから川を渡って西に進むと、ミオシティがあります。町の中を運河が通っており、船着き場からは「こうてつじま」に行くことができます。
「澪 (みお)」とは、「海や川の流れで底がみぞ状に深くなった部分」を指し、「船が通った後」という意味もあります。運河があり船が行き来する町を表す名前になっています。
ミオシティでは、はがねタイプのポケモンを使うジムリーダー、トウガンと戦うことができます。
キッサキシティ
こおり きらめく ふゆのまち 氷 きらめく 冬の街 |
テンガンざんを北に抜けて雪の積もる中をさらに北へ進むと、キッサキシティがあります。町の北には「キッサキしんでん」があり、最奥にはレジギガスが眠っています。
「刀の先端部」を意味する「鋒 (きっさき)」が、シンオウの北端にあるキッサキシティの名前の由来と考えられます。
キッサキシティでは、こおりタイプのポケモンを使うジムリーダー、スズナと戦うことができます。
ナギサシティ
たいようが てらす まち 太陽が 照らす 街 |
ノモセシティから北東、シンオウ地方の東端まで進むとナギサシティがあります。この町は道路の一部がソーラーパネルになっており、「太陽の街」と呼ばれています。
「波打ち際」を表す「渚 (なぎさ)」が名前の由来で、海の近くにあり岩に波が打ち付ける様子が見られるこの町を表す名前になっています。
ナギサシティでは、でんきタイプのポケモンを使うジムリーダー、デンジと戦うことができます。
テンガンざん
シンオウ地方を東西に分断するようにそびえ立つ山脈、テンガンざん。山頂の「はりのはしら」では、『ダイヤモンド』ではディアルガ、『パール』ではパルキアと出会うことになります。
名前の由来は、仏や天神がつける宝冠を指す「天冠 (てんがん)」や、磁石を表す英語の“Magnet”を逆からローマ字で呼んだものなど、いくつか説があります。
シンオウ地方の中心であり神秘的な雰囲気を持った場であることを表すネーミングになっています。