ゲーム『ポケットモンスター』シリーズでは、強力な能力を持つ600族と呼ばれるポケモンが存在します。
今回は、歴代のゲームシリーズに登場する600族ポケモンを紹介します。
600族の概要
600族とは
600族とは、ポケモンの能力を示す種族値の合計が600であるポケモンのことです。(公式用語ではありません)
種族値とは、ポケモンの種類ごとに決められた、HP・攻撃・防御・特攻・特防・素早さの6つの能力の数値です。
各シリーズで毎回600族のポケモンが登場しますが、ゲームの終盤に出会うことが多く、2進化ポケモンで進化レベルが高いのが特徴です。
歴代の600族
カイリュー
『赤・緑』では、カイリューが初登場しました。
ポケモン | ![]() |
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タイプ | ドラゴン | ドラゴン | ドラゴン ひこう |
進化レベル | – | Lv.30 | Lv.55 |
特性 隠れ特性 |
だっぴ ふしぎなうろこ |
だっぴ ふしぎなうろこ |
せいしんりょく マルチスケイル |
カイリューの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 91-134-95-100-100-80 |
隠れ特性の「マルチスケイル」は、HP満タン時に受けるダメージを半減する効果があります。
この特性により一度の攻撃では倒れづらくなり、「りゅうのまい」や「はねやすめ」といった技が使いやすくなっています。
他の能力と比べると素早さがやや低いですが、強力な先制技の「しんそく」を習得できます。
バンギラス
『金・銀』では、バンギラスが初登場しました。
ポケモン | ![]() |
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タイプ | いわ じめん |
いわ じめん |
いわ あく |
進化レベル | ー | Lv.30 | Lv.55 |
特性 隠れ特性 |
_こんじょう_ すながくれ |
_こんじょう_ ー |
すなおこし きんちょうかん |
バンギラスの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 100-134-110-95-100-61 |
バンギラスの特徴は、特性とタイプの相性の良さです。
いわタイプのポケモンは砂嵐状態で特防が1.5倍になり、バンギラスは特性「すなおこし」により自力で砂嵐状態にできるため、場に出ただけで特防が上がります。
メガシンカ
第6世代・第7世代の作品では、一部のポケモンはメガシンカが可能です。
バンギラスがメガシンカすると種族値が全体的に向上し、特に攻撃と防御が高くなります。
ポケモン | ![]() |
特性 | すなおこし |
特性の効果 | 場を砂嵐状態にする。 |
メガバンギラスの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 100-164–150-95-120–71 |
ボーマンダ
『ルビー・サファイア』では、ボーマンダが初登場しました。
ポケモン | ![]() |
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タイプ | ドラゴン | ドラゴン | ドラゴン ひこう |
進化レベル | ー | Lv.30 | Lv.50 |
特性 隠れ特性 |
_いしあたま_ ちからずく |
_いしあたま_ ぼうじん |
いかく じしんかじょう |
ボーマンダの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 95-135-80-110-80-100 |
ボーマンダは攻撃・特攻・素早さが高く、物理アタッカーや両刀アタッカーとして高い能力を持っています。
特性はどちらも優秀で、何度も交代をするなら相手の攻撃を下げる「いかく」、全抜きを狙うなら相手を倒したときに自身の攻撃が上がる「じしんかじょう」が採用されます。
メガシンカ
メガボーマンダになると攻撃・防御・特攻・素早さが向上します。
さらに特性が「スカイスキン」になり、ノーマルタイプの技をひこうタイプとして繰り出すことができ、威力が1.2倍になります。
ポケモン | ![]() |
特性 | スカイスキン |
特性の効果 | ノーマルタイプの技が ひこうタイプになり、 威力が1.2倍になる。 |
メガボーマンダの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 95-145–130-120-90–120 |
メタグロス
『ルビー・サファイア』では、メタグロスが初登場しました。
ポケモン | ![]() |
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ダンバル | メタング | メタグロス | |
タイプ | はがね エスパー |
はがね エスパー |
はがね エスパー |
進化レベル | ー | Lv.20 | Lv.45 |
特性 隠れ特性 |
クリアボディ ライトメタル |
クリアボディ ライトメタル |
クリアボディ ライトメタル |
メタグロスの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 80-135-130-95-95-70 |
メタグロスは攻撃と防御が高く、600族の中では珍しく4倍弱点がありません。はがねタイプ複合のため、多くのタイプを半減にできます。
素早さは並程度ですが、タイプ一致の先制技「バレットパンチ」を覚えます。また、「リフレクター」や「ひかりのかべ」、「トリック」といった補助技も豊富に覚えます。
メガシンカ
メガメタグロスになると種族値が全体的に向上し、特に素早さが高くなります。
また、特性が「かたいツメ」になり、物理アタッカーとしての性能が非常に高くなります。
ポケモン | ![]() |
特性 | かたいツメ |
特性の効果 | 接触技の威力が1.3倍になる。 |
メガメタグロスの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 80-145–150–105–110–110 |
ガブリアス
『ダイヤモンド・パール』では、ガブリアスが初登場しました。
ポケモン | ![]() |
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タイプ | ドラゴン じめん |
ドラゴン じめん |
ドラゴン じめん |
進化レベル | ー | Lv.24 | Lv.48 |
特性 隠れ特性 |
すながくれ さめはだ |
すながくれ さめはだ |
すながくれ さめはだ |
ガブリアスの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 108-130-95-80-85-102 |
ガブリアスは攻撃と素早さが高く、耐久面も高水準でバランスの良い種族値をしています。
基本的な物理アタッカー型だけでなく、「ステルスロック」と「まきびし」で場を整えたり、持ち物「ひかりのこな」と特性「すながくれ」で回避率を上げて戦うこともできます。
メガシンカ
メガガブリアスになると攻撃が特に向上し、素早さが下がります。
また、特性が「すなのちから」になり、砂嵐状態での攻撃性能が向上します。
ポケモン | ![]() |
メガガブリアス | |
特性 | すなのちから |
特性の効果 | 天気が砂嵐の時、 じめん・いわ・はがねタイプの 技の威力が1.3倍になる。 |
メガガブリアスの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 108-170–115–120–95–92 |
サザンドラ
『ブラック・ホワイト』では、サザンドラが初登場しました。
ポケモン | ![]() |
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タイプ | あく ドラゴン |
あく ドラゴン |
あく ドラゴン |
進化レベル | ー | Lv.50 | Lv.64 |
特性 | はりきり | はりきり | ふゆう |
サザンドラの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 92-105-90-125-90-98 |
サザンドラは特攻が高く、高威力の「りゅうせいぐん」を使うことができます。あくタイプを持っていることにより、「ミラーコート」が効かない特殊アタッカーとして活躍できます。
「わるだくみ」で特攻をさらに上昇させたり、「とんぼがえり」で苦手な相手から逃げることもできます。
ヌメルゴン
『X・Y』では、ヌメルゴンが初登場しました。
ポケモン | ![]() |
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タイプ | ドラゴン | ドラゴン | ドラゴン |
進化レベル | ー | Lv.40 | 雨の場所で Lv.50以上 |
特性1 特性2 隠れ特性 |
そうしょく うるおいボディ ぬめぬめ |
そうしょく うるおいボディ ぬめぬめ |
そうしょく うるおいボディ ぬめぬめ |
ヌメルゴンの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 90-100-70-110-150-80 |
ヌメルゴンは特防が非常に高く、600族では珍しく耐久寄りの種族値をしています。ドラゴン単タイプのため、4倍弱点もありません。ただし物理耐久は低めです。
特性を活かしてくさタイプを受けたり、有利な相手に出して広い技範囲で弱点を突いたりする戦い方が可能です。
ヌメルゴン(ヒスイ)
『レジェンズアルセウス』では、ヒスイの姿のヌメルゴンが初登場しました。
ポケモン | ![]() |
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タイプ | ドラゴン | はがね ドラゴン |
はがね ドラゴン |
進化レベル | ー | Lv.40 | 雨の場所で Lv.50以上 |
特性1 特性2 隠れ特性 |
そうしょく うるおいボディ ぬめぬめ |
そうしょく シェルアーマー ぬめぬめ |
そうしょく シェルアーマー ぬめぬめ |
※『レジェンズアルセウス』では、特性はありません。
ヌメルゴン(ヒスイ)の種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 80-100-100-110-150-60 |
ヌメルゴン(ヒスイ)は原種に比べると防御が高く、HPと素早さが低くなっています。はがねタイプが加わったことで非常に優秀な耐性を持ち、相手の攻撃を耐えながら戦うことができます。
ジャラランガ
『サン・ムーン』では、ジャラランガが初登場しました。
ポケモン | ![]() |
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タイプ | ドラゴン | ドラゴン かくとう |
ドラゴン かくとう |
進化レベル | ー | Lv.36 | Lv.45 |
特性1 特性2 隠れ特性 |
ぼうだん ぼうおん ぼうじん |
ぼうだん ぼうおん ぼうじん |
ぼうだん ぼうおん ぼうじん |
ジャラランガの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 75-110-125-100-105-85 |
ジャラランガはHPがやや低いですが、その他の能力はどれも高めです。攻撃・特攻がほぼ同じ数値であり、物理型・特殊型のどちらでも育成が可能です。
弾の技を防ぐ「ぼうだん」、音の技を防ぐ「ぼうおん」、天候ダメージや粉の技を防ぐ「ぼうじん」はどれも役に立つ場面があり、相手からはどの特性か判別できないため、技の選択を悩ませることができます。
ドラパルト
『ソード・シールド』では、ドラパルトが初登場しました。
ポケモン | ![]() |
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タイプ | ドラゴン ゴースト |
ドラゴン ゴースト |
ドラゴン ゴースト |
進化レベル | ー | Lv.50 | Lv.60 |
特性1 特性2 隠れ特性 |
クリアボディ すりぬけ のろわれボディ |
クリアボディ すりぬけ のろわれボディ |
クリアボディ すりぬけ のろわれボディ |
ドラパルトの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 88-120-75-100-75-142 |
素早さが非常に高く、攻撃・特攻も高い、高速アタッカー向きの種族値をしています。
強力な連続技の「ドラゴンアロー」の他にも、「おにび」や「でんじは」、「ひかりのかべ」や「リフレクター」、「バトンタッチ」などの様々な補助技も扱うことができ、型の豊富さが強みです。
セグレイブ
『スカーレット・バイオレット』では、セグレイブが初登場しました。
ポケモン | ![]() |
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タイプ | ドラゴン こおり |
ドラゴン こおり |
ドラゴン こおり |
進化レベル | – | Lv.35 | Lv.54 |
特性 隠れ特性 |
ねつこうかん アイスボディ |
ねつこうかん アイスボディ |
ねつこうかん アイスボディ |
セグレイブの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 115-145-92-75-86-87 |
セグレイブは攻撃が非常に高いほか、耐久力も全体的に高く、物理アタッカー向きの種族値です。
高威力のドラゴン技の「きょけんとつげき」、タイプ一致先制技の「こおりのつぶて」、攻撃と素早さと上げられる「りゅうのまい」など、強力な技がそろっています。
ほのお技を受けると攻撃が上がる特性「ねつこうかん」は、セグレイブ系統の専用特性です。やけど状態にならない効果もあります。
ブリジュラス
『スカーレット・バイオレット』の追加コンテンツ『藍の円盤』では、ブリジュラスが初登場しました。
ポケモン | ![]() |
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タイプ | はがね ドラゴン |
はがね ドラゴン |
進化 | ー | ふくごうきんぞく を使う |
特性1 特性2 隠れ特性 |
ライトメタル ヘヴィメタル すじがねいり |
じきゅうりょく がんじょう すじがねいり |
セグレイブの種族値 |
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ 90-105-130-125-65-85 |
種族値合計は600ですが、他の600族と違い2進化ポケモンではありません。ジュラルドンに「ふくごうきんぞく」を使うことでブリジュラスに進化します。
ブリジュラスは防御と特攻が高く、特防は低めですが特性「がんじょう」であれば一撃で倒されることはありません。
また、専用技の「エレクトロビーム」は雨状態なら溜め無しで使うことができ、自身の特攻を上げる効果もあります。