ゲーム「ポケットモンスター」では、冒険を進めていく中で多くの町を訪れることになります。
今回は、『X・Y』に登場する町の名前の由来を調べました。
ポケモンシリーズの町の名前
ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに登場する町の名前は、地方ごとに一定の法則に基づいて付けられていることが多いです。
『X・Y』の舞台となっているカロス地方はフランス(北フランス)がモチーフになっており、「カロス」という名前は古典ギリシャ語で“美”を意味しています。
町の名前に一貫した法則は見られませんが、全体的には日本語の古語やお香の名前が付いている町が多く見られます。
X・Yに登場する町
アサメタウン
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これから 花開く 町 |
冒険の始まりの町、アサメタウン。主人公やライバルの家があり、町の中心には大きなアーチがあります。
漢字で書くと「朝芽」や「麻芽」と思われ、物語のスタートを感じさせる「朝」や「芽」という言葉や、お香に使われる「麻」が名前に入っています。
メイスイタウン
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川面に よりそう 町 |
メイスイタウンはアサメタウンの北、小路を抜けた先にあります。近くを川が流れており、町の中心には噴水があります。
その土地の良質な水を意味する「名水 (めいすい)」が名前の由来と考えられます。
ハクダンシティ
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古式ゆかしい 街 |
ハクダンシティは、メイスイタウンの北にある「ハクダンのもり」を抜けたところにあります。町の中心にはロゼリアの姿を模した噴水があるほか、バトルの基本を学べるトレーナーズスクールも建っています。
名前の由来と思われる「白檀 (びゃくだん)」は世界で最も古い香料と言われ、「古式ゆかしい町」に合った名前になっています。
ハクダンシティでは、むしタイプのポケモンを使うジムリーダー、ビオラと戦うことができます。
ミアレシティ
ミアレシティはハクダンシティを北に進んだところにあり、カロス地方のほぼ中央に位置します。カロスで最も栄えている町で非常に広く、中心部のメディオプラザ、南部のサウスサイドストリート、北部のノースサイドストリートの3つの地区に分けられます。
神や貴人の誕生を意味する「御阿礼 (みあれ)」が名前の由来と思われ、きらびやかなこの町を表す名前になっています。
ミアレシティでは、でんきタイプのポケモンを使うジムリーダー、シトロンと戦うことができます。
コボクタウン
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枯れた 味わいの 町 |
コボクタウンはミアレシティを南西に進んだところにあります。落ち着いた雰囲気の小さな町ですが、北部には「ショボンヌじょう」と呼ばれる貴族のマナーハウスがあります。
「枯れ木」を意味する「枯木 (こぼく)」が由来と考えられます。
コウジンタウン
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紅く 舞う 土煙 |
コウジンタウンは、コボクタウンから西に進み「じつなぎのどうけつ」を抜けて南に進んだ先にあります。「コウジンすいぞくかん」があるほか、「カセキけんきゅうじょ」では化石の復元が行えます。
「赤茶けた土ぼこり」を表す「紅塵 (こうじん)」や香木の「紅塵香 (こうじんこう)」が名前の由来と思われ、土煙の舞う崖の上の町を表す名前になっています。
ショウヨウシティ
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そぞろ歩きの街 |
ショウヨウシティはコウジンタウンから砂浜を北に進んだところにがあります。海と山に挟まれて高低差のあるこの町では自転車レースが開催されています。
「あちこちをぶらぶら歩くこと」を表す「逍遥 (しょうよう)」や、お香の種類の「松葉香 (まつばこう) 」の松葉の音読み「しょうよう」が名前の由来と思われます。
ショウヨウシティでは、いわタイプのポケモンを使うジムリーダー、ザクロと戦うことができます。
セキタイタウン
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静かな石は 多いに語る |
セキタイタウンは、コウジンタウンから北西に進み巨大な石が並ぶ道を抜けた先にあります。
町の中央に巨大な3つの石があるほかは目立った施設もありませんでしたが、フレア団が最終兵器を起動させたことで地形が変わり、その後は町の真ん中に大穴が空いています。
名前の由来は「石の表面に生えたこけ」を表す「石苔 (せきたい)」や、「石の飾りがついた革製の帯」という意味の「石帯 (せきたい)」が考えられます。古くからの石が存在することを示し、この町に何かが封じられていることを暗示した名前になっています。
シャラシティ
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目覚めの 街 |
シャラシティは、セキタイタウンから北東に進み「うつしみのどうくつ」を抜けた先にあります。この町の北には、メガシンカについて知ることができる「マスタータワー」があります。
名前の由来は釈迦が涅槃に入ったときに周囲に生えていたとされる「沙羅双樹 (さらそうじゅ・しゃらそうじゅ)」や、お香の「沙羅 (さら)」からと思われます。
新たな力「メガシンカ」に目覚めることが、釈迦が悟りを開いたことを彷彿とさせるのでしょうか。
また、シャラシティでは、かくとうタイプのポケモンを使うジムリーダー、コルニと戦うことができます。
ヒヨクシティ
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海辺と 高台が 連なる 街 |
ヒヨクシティはシャラシティから東に進んだところにあります。海辺のシーサイドエリアと高台のヒルトップエリアに分かれており、モノレールで移動します。
「比翼 (ひよく)」とは雌雄一体となっている想像上の鳥のことで、海辺と高台が1つとなったこの町を表す名前になっています。
ヒヨクシティでは、くさタイプのポケモンを使うジムリーダー、フクジと戦うことができます。
クノエシティ
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ちょっぴり 不思議の 街 |
クノエシティはミアレシティから北に進んだ先にあります。自然に囲まれた町で、この町で一番大きな木と一体になっているジムがあります。
衣服に香りをつけるためのお香「薫衣香 (くのえこう)」が名前の由来と考えられます。衣服に関連して言えば、この町のジムリーダー・マーシュは自らデザインした服を着ており、多少のつながりが感じられます。
マーシュはフェアリータイプを専門としているジムリーダーです。
フウジョタウン
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綿毛 舞い飛ぶ 風の町 |
フウジョタウンは、クノエシティから南東に進んだところにあります。大きな風車がある田舎町です。
柳の実が熟し、綿毛をつけた種子が風に舞う様子を表す「風絮 (ふうじょ)」が名前の由来です。風車がある町を表す名前になっています。
ヒャッコクシティ
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星巡る 時告げの 街 |
ヒャッコクシティは、フウジョタウンから南東に進み、雪が積もっている地域を抜けた先にあります。巨大な日時計が町のシンボルですが、その起源や材質などは現代でもわかっていません。
「百刻(ひゃっこく)」は古代中国で使われていた、1日の長さを100個に分割して時間の単位とする考え方(一日百刻制)。大きな日時計があり「時」に関係がある町として、この名前が付いていると考えられます。
ヒャッコクシティでは、エスパータイプのポケモンを使うジムリーダー、ゴジカと戦うことができます。
レンリタウン
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異なり 連なる 町 |
レンリタウンは、ヒャッコクシティから南東に進んだところにあります。町の横には大きな滝が流れており、「おいしいみず」が名物になっています。また、高台には別の地方につながる鉄道の駅が設けられています。(利用はできません)
「木の枝が他の木の枝と連なって1本になっていること」を表す「連理 (れんり)」が名前の由来と思われ、他の地方とのつながりがあるこの町を表す名前になっています。
エイセツシティ
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冬よりも 冷たく 凍る 街 |
エイセツシティはレンリタウンから南西に進んだところにあります。雪が降っていることが多く、冬の雰囲気が漂っています。
「雪明かり」を意味する「映雪 (えいせつ)」が名前の由来と思われます。
エイセツシティでは、こおりタイプのポケモンを使うジムリーダー、ウルップと戦うことができます。
キナンシティ
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優しく 甘い 極上の 街 |
キナンシティはカロス地方の南端にある街で、殿堂入り後にミアレシティから超高速鉄道TMVに乗って訪れることができます。バトルハウスやフレンドサファリがあり、ポケモントレーナーが多く集まっています。
香木の種類の1つ「奇楠香 (きなんこう)」が名前の由来と思われます。高級で入手しづらいものであり、たどり着くのが大変なこの町を表す名前になっています。