『ブラック・ホワイト』で登場した伝説のポケモン、レシラムとゼクロム。
今回は、レシラムとゼクロムの分類について解説します。
レシラムとゼクロムについて
神話のポケモン
レシラムは『ブラック』で入手することができるポケモンで、『ホワイト』で入手できるゼクロムとは対の存在になっています。
『ブラック・ホワイト』の舞台であるイッシュ地方に伝わる伝説では、この2体は元は1体のドラゴンポケモンであり、双子の英雄と協力して新しい国を作ったと言われています。
その後、意見が対立した双子が争いを始めたことで2つに別れ、真実を求めた兄の側についたのがレシラム、理想を求めた弟の側についたのがゼクロムです。また、分かれた際に残された抜け殻がキュレムになりました。
はくようポケモン レシラム |
こくいんポケモン ゼクロム |
きょうかいポケモン キュレム |
分類の意味
レシラムは「はくようポケモン」、ゼクロムは「こくいんポケモン」と分類されており、漢字で書くとそれぞれ「白陽」「黒陰」と考えられます。
これは陰陽思想における太極図に由来しています。
陰陽思想とは万物は2つに分ける事ができるという考え方で、太極図の白い勾玉のような部分が「陽」、黒い勾玉のような部分が「陰」を表しています。
太極図
2つに分けられる事象としては
陽・光・明・剛・火・夏・昼・動物・男、
陰・闇・暗・柔・水・冬・夜・植物・女などがあり、一方がなければもう一方も存在し得ないもので、両方の性質によって自然の秩序が保たれています。
イッシュ地方の伝説の続きには、争いを続ける内に兄弟は真実と理想のどちらか一方が正しい訳ではないと気づき、争いを止めたとされています。
このことを考えると、レシラム(真実)とゼクロム(理想)はまさに「陽」と「陰」のように逆の存在でありながらどちらも欠くことのできないものであると言えるのではないでしょうか。
ちなみに、キュレムは「虚無」を司るドラゴンで、分類を漢字で書くと「境界」であり陰と陽の境界を意味しています。