ポケモンの特性の1つ、ほのおのからだ。
今回は、ほのおのからだという特性の強さについて解説したいと思います。
ほのおのからだの概要
ほのおのからだは、相手から直接攻撃(接触技)を受けると、30%の確率で相手をやけど状態にする特性です。やけど状態になった相手は「攻撃」が半分になり、毎ターン最大HPの1/16のダメージを受けます。
技を受けたポケモンがひんしになっても特性は発動します。
また、戦闘には無関係ですが、手持ちの先頭にしていると、ポケモンのタマゴが2倍かえりやすくなります。(孵化に必要な歩数が半分)
ほのおのからだの使い方
近頃、最も発動機会の多い場面はウーラオス(れんげきのかた)の「すいりゅうれんだ」を受ける場面でしょうか。3発当たった場合、65.7%の確率でやけど状態にできます。
とはいえ水タイプの技を抜群で受けることになるので、晴れ状態にしておくなど、ある程度のサポートが必要ではあります。
積極的に特性の発動を狙うのであれば、物理耐久の高いポケモンで何度も相手からの攻撃を受ける方法が考えられますが、やけど状態にするだけなら「おにび」を使えば済みます。育成の際には、他の特性と比べてみて、ほのおのからだを採用するかどうかを決めましょう。
特性ほのおのからだのポケモン
特性ほのおのからだのポケモンは全てほのおタイプです。
ポニータ(原種)、ギャロップ(原種)
種族値 | HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
ポニータ | 50-85-55-65-65-90 |
ギャロップ | 65-100-70-80-80-105 |
ポニータ、ギャロップの他の特性:にげあし、もらいび
ほのおのからだは、ポニータ、ギャロップの隠れ特性です。
ポニータは種族値ではギャロップを完全に下回りますが、「しんかのきせき」を持てば、中々の物理耐久を得られ、特性が発動する機会は他のポケモンに比べて多そうです。また、回復技である「あさのひざし」を覚える点も優秀です。
ギャロップは耐久は低めであり、ひんしになるときに発動すればラッキー、といった感じです。炎技読みで交代出しできるもらいびの方が、使い勝手はいいかもしれません。
ブビィ、ブーバー、ブーバーン
種族値 | HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
ブビィ | 45-75-37-70-55-83 |
ブーバー | 65-95-57-100-85-93 |
ブーバーン | 75-95-67-125-95-83 |
ブビィ、ブーバー、ブーバーンの他の特性:やるき
ブーバーはポニータと同じく、「しんかのきせき」を持つことで並み以上の耐久力を得られます。
隠れ特性は、ねむり状態にならない「やるき」です。戦術に組み込むことを考えるのであれば、確率で発動する「ほのおのからだ」よりも100%発動する「やるき」を優先してもいいですね。
ファイヤー(原種)
種族値 | HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
ファイヤー | 90-100-90-125-85-90 |
ファイヤーの他の特性:プレッシャー
ほのおのからだは、ファイヤーの隠れ特性です。
長期戦を考えるなら、PP合戦で有利をとれるプレッシャーの方が優先度が高いですが、短期決戦狙いなら、やけどの可能性を残せるほのおのからだを採用するべきです。
ただし、登場時にどちらの特性か相手にばれてしまう点には注意です。
ヒードラン
種族値 | HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
ヒードラン | 91-90-106-130-106-77 |
ヒードランの他の特性:もらいび
ほのおのからだは、ヒードランの隠れ特性です。
ランクバトルで使われているヒードランの特性はもらいびがほとんどであり、ヒードランと対面して炎技を撃ってくる相手はいないと言っていいでしょう。それを逆手にとって、ほのおのからだを採用することは十分考えられます。
もらいびと違って、炎技を読んで交代でヒードランを出し、技を無効化するということはできなくなるので、戦い方には気をつけましょう。
ヒトモシ、ランプラー、シャンデラ
種族値 | HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
ヒトモシ | 50-30-55-65-55-20 |
ランプラー | 60-40-60-95-60-55 |
シャンデラ | 60-55-90-145-90-80 |
ヒトモシ、ランプラー、シャンデラの他の特性:もらいび、すりぬけ
他2つの特性が優秀なため、ほのおのからだの優先順位は低めですが、トリックルーム始動要員などの補助型であれば、相手の攻撃を削ぐ機会を得られるため、採用価値はあります。
メラルバ、ウルガモス
種族値 | HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
メラルバ | 55-85-55-50-55-60 |
ウルガモス | 85-60-65-135-105-100 |
メラルバ、ウルガモスの他の特性:むしのしらせ
むしのしらせはHPが最大の1/3以下のときに虫技の威力が上がる特性です。攻撃的にいくならむしのしらせ、後続の味方のことを考えるならほのおのからだがいいでしょう。
ヒノヤコマ、ファイアロー
種族値 | HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
ヒノヤコマ | 62-73-55-56-52-84 |
ファイアロー | 78-81-71-74-69-126 |
ヒノヤコマ、ファイアローの他の特性:はやてのつばさ
はやてのつばさはHP満タン時に飛行技を先制で使える特性で、非常に強力です。ファイアローを育てるならほとんどの場合、はやてのつばさが優先されます。また、素早さが高いファイアローは、やけど狙いをするなら先制でおにびを使った方が効率的なため、ほのおのからだにすることはあまりおすすめしません。
トロッゴン、セキタンザン
種族値 | HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
トロッゴン | 80-60-90-60-70-50 |
セキタンザン | 110-80-120-80-90-30 |
トロッゴン、セキタンザンの他の特性:じょうききかん、もらいび
物理耐久の高いセキタンザン。トロッゴンも「しんかのきせき」を持つことでかなりの高耐久となります。アタッカーとして育てるなら素早さの上がるじょうききかんの採用率が高いですが、耐久型として育てるなら、ほのおのからだは有用な特性です。
ヤクデ、マルヤクデ
種族値 | HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
ヤクデ | 50-65-45-50-50-45 |
マルヤクデ | 100-115-65-90-90-65 |
ヤクデ、マルヤクデの他の特性:もらいび、しろいけむり
ほのおのからだは、ヤクデ、マルヤクデの隠れ特性です。
どの特性も優秀なマルヤクデ。相手からは特性がわからない点も強みです。相手からしたら、炎技を無効化される可能性、接触するとやけどになる可能性が考えられ、悩ませることができます。ただダイマックス技で能力を下げられる場面があるので、能力を下げられないしろいけむりの優先順位が高いと思っています。
おわりに
ほのおのからだは確率で発動する特性であり、他の特性に比べれば採用する優先順位は低いかもしれません。しかし接触技を使ってくる相手は物理技主体のことが多く、それがやけど状態になれば相手の戦略を崩すことができます。
運だけで勝敗が決まるわけではありませんが、ほのおのからだは、ピンチの場面でもチャンスに変えることができる力を秘めた特性だと思っています。