炎ポケモン、かっこいいですよね。私は、『ソード・シールド』のランクバトルを炎統一で戦っています。
炎統一でランクバトル上位を目指すために、この記事では、炎統一の長所や短所、気を付ける点などを考察します。
タイプ統一パーティの特徴
タイプ統一パーティとは
タイプ統一パーティとは、使用するポケモンを同じタイプで統一したパーティです。複合タイプでも同じタイプが含まれていればいいというものや、単タイプで統一しているものなどがありますが、特に決まりがあるわけではありません。
仲間大会などで使用ポケモンのルールが細かく決まっていれば、そのルールに従いましょう。
タイプ統一パーティの短所
①弱点が共通する
弱点が共通してしまう点が、タイプ統一の欠点です。弱点が一貫しているので、複合タイプや特性で無効にできるタイプがないと、交代でポケモンを繰り出すのは難しいです。
②半減されるタイプが共通する
こちらの攻撃が半減されるタイプも共通します。タイプ一致技が半減される相手を想定して、様々なタイプの技を使ったり、状態異常にさせたりして、攻撃手段を用意しておく必要があります。
タイプ統一パーティの長所
①相手の選出を絞れる
タイプ統一パーティを使う利点で考えられるのは、相手の選出を絞ることができることです。
例えば、炎統一に対してハッサムやナットレイのような炎4倍弱点のポケモンはまず選出されません。優先的に選出されるのは水タイプや岩タイプのような、タイプ相性で有利なポケモンです。
苦手タイプのポケモンが出される前提で考え、その相手に有利なタイプの技を手持ちのポケモンに覚えさせておき、弱点を突いて倒すということが可能になります。
②天気やフィールドの恩恵を受けられる
例えば天気が晴れであれば、炎技の威力が1.5倍になります。炎統一パーティであれば、その恩恵を受けやすくなります。
天気が砂嵐のときは岩タイプのポケモンの特防が1.5倍になるなど、タイプに影響する場の状態はいろいろあります。
炎統一パーティについて
炎統一パーティの特徴
- 高威力の技を使えるポケモンが多く、火力を活かした戦い方が可能です。
- 天気で炎技の威力が変動します。
- 晴れ状態では、炎技の威力が1.5倍、水技の威力が0.5倍になります。
- 雨状態では、炎技の威力が0.5倍、水技の威力が1.5倍になります。
- 炎タイプは相手のおにびが効かず、やけど状態になりません。物理ポケモン対策として使われるおにびが効かないのは長所です。
- 炎タイプはステルスロックで最大HPの1/4のダメージを受けてしまいます。ステルスロックの対策は必須です。
ステルスロックの対策についてはこちら
炎統一が得意とする相手
草タイプ、虫タイプ、氷タイプ、鋼タイプ相手には相性で有利です。また、お互いに等倍ダメージを与えられる相手であれば、持ち前の高火力でダメージレースに勝てる可能性が高いです。
炎統一が苦手とする相手
炎タイプの弱点は水、岩、地面タイプ。ダメージ半減きのみやきあいのタスキ、ふうせんといった持ち物で弱点をカバーする戦い方が必要になります。もしくは相手から攻撃を受ける前に倒してしまうかです。
また、炎タイプの技がいまひとつになるのは炎、水、ドラゴン、岩タイプ。これらの相手にもダメージを与えられるように、様々なタイプの技を覚えさせておくことが必要です。
具体的に苦手なランクバトルの使用率上位のポケモンは、次の通りです。これらのポケモンへの対策は用意しておく必要があります。
候補となる炎ポケモン
リザードン
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
78-84-78-109-85-100 |
ひこう複合。特攻と素早さが高く、特性サンパワーが発動すれば、晴れ状態で圧倒的な高火力を得られます。他にも、はらだいこ型やカウンター型も育成することができ、炎統一のエースを張れるポケモンです。
キュウコン(原種)
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
73-76-75-81-100-100 |
特性「ひでり」により、天気を晴れ状態にできます。ソーラービームを溜め無しで使えるため、耐久が並程度の水ポケモン相手なら有利です。
ウインディ
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
90-110-80-100-80-95 |
全体的に高い能力を持つウインディ。多くのタイプの技を覚え、物理型、特殊型、特性「いかく」で物理受け、技「バークアウト」で特殊受けと、どんな育成方法も可能です。
ギャロップ(原種)
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
65-100-70-80-80-105 |
炎タイプでは珍しく、威力125の草タイプ物理技「ソーラーブレード」を習得します。また、「さいみんじゅつ」や「つのドリル」も覚えるので、苦手な相手にも一矢報いるチャンスがあります。
ガラガラ(アローラ)
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
60-80-110-50-80-45 |
ゴースト複合。「ふといホネ」を持つことで高い攻撃力を得られます。素早さが低いので、トリックルームのサポートがあると戦いやすいです。「ほろびのうた」を覚える唯一の炎ポケモンでもあります。
ブースター
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
65-130-60-95-110-65 |
特性「こんじょう」で、状態異常時に攻撃力が強化されます。「あくび」や「バトンタッチ」といった補助技も覚え、自力で攻撃することも味方のサポートをすることも可能です。
ファイヤー(原種)
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
90-100-90-125-85-90 |
ひこう複合。特攻と素早さが高く、「はねやすめ」による回復も可能。「もえつきる」で自身の炎タイプを消すこともできるので、特殊アタッカーとしても、耐久型としても育てられます。
エンテイ
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
115-115-85-90-75-100 |
5割で相手をやけど状態にする「せいなるほのお」を覚えます。優先度+2の「しんそく」も覚え、全体的に高水準のアタッカーとして育成できます。
バシャーモ
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
80-120-70-110-70-80 |
かくとう複合。毎ターン素早さが上がる特性「かそく」が優秀です。物理・特殊どちらのアタッカーとしても育成でき、苦手な水タイプには「ソーラービーム」や「かみなりパンチ」が使えます。「バトンタッチ」で、上がった能力を味方に引き継ぐこともできます。
コータス
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
70-85-140-85-70-20 |
特性「ひでり」を持つ、最遅の天気特性ポケモン。「あくび」や「ステルスロック」を覚え、場づくりをする能力に長けています。高火力の「ふんか」や、防御の高さを活かした「ボディプレス」、遅いほど威力の上がる「ジャイロボール」も使いこなせます。
ブーバーン
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
75-95-67-125-95-83 |
「10まんボルト」や「ゲップ」といった、炎タイプでは珍しい特殊技を扱える特殊アタッカー。意外にマッハパンチも覚えます。
ヒートロトム
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
50-65-107-105-107-86 |
でんき複合。様々な電気技やトリック、ひかりのかべ、リフレクターといった補助技を覚えます。アタッカーとしても、サポート型や受け型としても育成可能なカスタマイズ性の高いポケモンです。
ヒードラン
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
91-90-106-130-106-77 |
はがね複合。高い耐久力と特攻を兼ね備えています。専用技の「マグマストーム」は、命中75ですが威力100の、バインド効果つきの技です。鋼技をタイプ一致で使えるので、岩タイプに対する攻撃手段として考えられます。
ヒヒダルマ(原種)
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
105-140-55-30-55-95 |
特性「ちからずく」を持ち、攻撃と素早さが高いヒヒダルマ。「こだわりスカーフ」や「いのちのたま」を持たせて一気に相手を圧倒したいですね。
シャンデラ
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
60-55-90-145-90-80 |
ゴースト複合。非常に高い特攻が魅力です。ゴーストと炎の攻撃範囲の広さは優秀であり、「トリックルーム」や「おきみやげ」といった補助技も習得可能です。パーティに合った役割を与えることができます。
クイタラン
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
85-97-66-105-66-65 |
「ギガドレイン」や「ふいうち」、「きあいだま」など、意外に多くの技を覚えます。相手から能力を下げられない特性「しろいけむり」も優秀です。
ウルガモス
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
85-60-65-135-105-100 |
むし複合。特攻・特防・素早さを1段階上げる技「ちょうのまい」を覚えます。4倍弱点の岩タイプには気をつけたいですが、相手の特殊アタッカーに対しては有利に試合を進められそうです。
ファイアロー
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
78-81-71-74-69-126 |
ひこう複合。HP満タン時に飛行技を先制で使える特性「はやてのつばさ」が優秀です。「おいかぜ」で味方の素早さを上げる戦い方や、「きりばらい」でステルスロックや相手の壁を解除することもできます。
ガオガエン
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
95-115-90-80-90-60 |
あく複合。素早さはそこまで高くないですが、特性「いかく」を持ち、耐久力のある物理アタッカーです。「すてゼリフ」で相手の能力を下げつつ味方に交代するという動きもできます。
エンニュート
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
68-64-60-111-60-117 |
どく複合。特性「ふしょく」で毒タイプや鋼タイプ相手でもどく状態にできます。素早さと特攻が高く、「かなしばり」「アンコール」「でんじは」などの豊富な補助技も覚えます。
バクガメス
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
60-78-135-91-85-36 |
ドラゴン複合。物理耐久が特に高いです。相手の攻撃が急所に当たらない「シェルアーマー」により、安全に「てっぺき」などで耐久力を上げられます。また、アタッカーとして「からをやぶる」で能力アップを狙う戦い方も可能です。
ズガドーン
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
53-127-53-151-79-107 |
ゴースト複合。素早さと特攻が高く、特性「ビーストブースト」により、相手を倒したときに一番高い能力(主に特攻)が上がります。「こだわりスカーフ」や「いのちのたま」、「こだわりメガネ」を持たせて高速特殊アタッカーとして育成したいですね。
エースバーン
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
80-116-75-65-75-119 |
自分が使う技のタイプに変化する特性「リベロ」を持っています。これによりすべての技をタイプ一致で使うことができます。ダイマックスと相性が良く、「ダイジェット」や「ダイナックル」で能力を上げつつ、一気に相手を制圧する動きが可能です。
セキタンザン
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
110-80-120-80-90-30 |
いわ複合。水技や炎技を受けると素早さが上昇する特性「じょうききかん」を持っています。「メテオビーム」を主軸にした特殊アタッカーとしても、高い防御を活かして物理受けとしても育てられます。
マルヤクデ
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
100-115-65-90-90-65 |
むし複合。特殊型のウルガモスに対して、こちらは物理型。攻撃・防御・命中を1段階上げる「とぐろをまく」を覚えます。また、苦手なタイプへの対抗手段として「パワーウィップ」を覚えられます。
ホウオウ
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
106-130-90-110-154-90 |
ひこう複合の伝説ポケモン。5割で相手をやけど状態にする「せいなるほのお」や高威力の物理飛行技「ブレイブバード」を覚えます。「じこさいせい」も覚えるので、アタッカーとしても、特殊受けとしても育成できます。
レシラム
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
100-120-100-150-120-90 |
ドラゴン複合の伝説ポケモン。シャンデラを超える特攻を持ち、水タイプを弱点としない貴重な炎ポケモンです。専用技の「あおいほのお」は、威力130、命中85の特殊炎技で、2割で相手をやけどにする効果があります。
ビクティニ
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
100-100-100-100-100-100 |
エスパー複合。種族値はオール100で、伸ばしたい能力を好きにカスタマイズすることができます。命中率を上げる特性「しょうりのほし」により、命中不安の技を採用できるほか、威力180の物理炎技「Vジェネレート」も強力です。
ボルケニオン
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ |
80-110-120-130-90-70 |
みず複合。水技を受けるとHPを回復する特性「ちょすい」があるため、炎タイプが苦手な水タイプとも戦えます。特殊水技「スチームバースト」は、威力110で命中95、3割で相手をやけどにするという、破格の性能があります。
炎ポケモンの素早さ一覧
炎タイプのポケモンを素早さ順に並べると、この表のようになります。比較的早いポケモンが多いですが、遅いポケモンでも耐久型やトリルアタッカー型として戦うことができます。
パーティ構築
シーズン1
剣盾発売当初に作成したパーティです。
シーズン19
鎧の孤島や冠の雪原の追加を経て、シーズン19ではこのようなパーティになり、4桁順位を達成できました。
おわりに
炎ポケモンが好きで始めた炎統一ですが、ただタイプをそろえるだけでなく、強さを兼ね備えたパーティを作りたいと思っています。
タイプ統一以外にも、名前や見た目で統一感を出したり、こだわりのパーティを作ってみると、対戦がより楽しくなるかもしれませんね。