特殊ガラガラで意表を突きたい!
ガラガラの育成論でも簡単に紹介しましたが、今回はよりくわしく、特殊技を使って戦うアローラガラガラについて考察します。
はじめに
私は普段、炎統一でランクバトルを戦っています。その中で苦手にしているのは、ランドロスやガブリアスといった、素早さがあって高耐久かつ攻撃力の高い地面タイプのポケモンです。
この2体の共通点は、氷タイプが4倍弱点であることです。そこで、炎タイプでありながら氷タイプの技を使うことができる、アローラガラガラで戦うことを考えました。
今回育成したアローラガラガラは、ランドロスとガブリアス対策を目的にしたこのような型になっています。なぜこのような型になったか、これから解説していきます。
性格 | ずぶとい(防御↑ 攻撃↓) | |
特性 | ひらいしん | |
努力値 | HP252 防御132 特攻126 | |
実数値 | 167-x-161-86-100-65 | |
持ち物 | イバンのみ | |
技 | ほのおのうず れいとうビーム こらえる がむしゃら |
ガラガラ(アローラ)の概要
基本情報
タイプ1 | タイプ2 |
ほのお | ゴースト |
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 備考 | ||
種 族 値 |
60 | 80 | 110 | 50 | 80 | 45 | 合計 425 |
|
実 数 値 |
最 高 |
167 | 145 | 178 | 112 | 145 | 106 | – |
準 | – | 132 | 162 | 102 | 132 | 97 | – | |
無 振 |
135 | 100 | 130 | 70 | 100 | 65 | 最遅45 |
特性 | 効果 |
のろわれボディ | 相手から技を受けると、 30%でかなしばり状態にする。 |
ひらいしん | 相手からのでんき技を無効にして、 自身の特攻を1段階アップする。 |
(隠)いしあたま | 反動がある技の 反動ダメージを受けない。 |
防御がやや高めですが、全体的に低い種族値をしています。ふといホネを持つことで攻撃が2倍になるため、物理型として育成されることが多いです。
特攻種族値は50とかなり低いですが、技の威力や持ち物でカバーしていきます。
特性について
- のろわれボディは、攻撃を受けた時に、30%で相手の技をかなしばりにする特性です。
- ひらいしんは、相手からの電気技を無効にして、自身の特攻を1段階アップします。
- いしあたまは、反動のある技の反動ダメージを無くす特性です。ガラガラの技の中では、すてみタックルとフレアドライブが対象です。
相手の電気技を無効にしつつ特攻が上がるひらいしんは、特殊型と非常に相性が良いため、こちらの特性を採用します。また、サンダーやレジエレキといったメジャーな電気ポケモンの攻撃を受けることもでき、役立つ場面は多いです。
タイプ相性
弱点タイプが5つありますが、半減以下にできるタイプが特性込みで10個もあります。
電気技とノーマル技しかないレジエレキは、ほのおのうずで逃がさずに倒すことができます。ボルトチェンジはひらいしんに対して無効になります。
2倍弱点 | 水・地面・岩・ゴースト・悪 |
半減 | 炎・草・氷・毒・鋼・フェアリー |
1/4 | 虫 |
無効 | 格闘・ノーマル・でんき(ひらいしん) |
ランクバトルでのガラガラ(アローラ)
ランクバトル、シーズン27のデータから、ガラガラ(アローラ)の性格は、多い順に次の通りです。
性格 | 割合 [%] |
いじっぱり | 57.3 |
ゆうかん | 29.8 |
わんぱく | 7.2 |
しんちょう | 1.4 |
その他 | 4.3 |
いじっぱりが57.3%、ゆうかんが29.8%であり、8~9割が物理アタッカー型です。通常の物理型であればランドロスやガブリアスならガラガラの攻撃を耐えられるので、物理型と思わせて相手を場に居座らせて倒すことができるのが特殊型の強みです。
今回特殊型をずぶとい性格で育成しているのは、その方が努力値の効率が良いためです。
道具の所持率のデータでふといホネがほぼ100%となっていることも、物理アタッカーとして育成されることの多さがわかります。ただしこらえるを使うと、イバンがむしゃらが警戒される可能性はあります。
持ち物 | 割合 [%] |
ふといホネ | 97.9 |
イバンのみ | 1.2 |
きあいのタスキ | 0.4 |
オボンのみ | 0.3 |
その他 | 0.2 |
特殊ガラガラ(アローラ)の技構成
ガラガラが覚える特殊技は意外に多くあり、高威力の技を使ったり4倍弱点を狙うことで、種族値の低さを補えます。
中でも、れいとうビームはガブリアスやランドロスの4倍弱点を突くことができます。一撃では倒せませんが、イバンのみを持つことで、相手の攻撃を受けた次のターンに先制でれいとうビームを使うことを狙います。
ほのおのうずは、レジエレキを逃がさないために採用しています。
※ダイはダイマックス時の威力
技名 [タイプ] |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
ほのおのうず [ほのお] |
35 | 90 | 相手をバインド状態にする。 (4~5ターン、ターン終了後 最大HPの1/8ダメージ。 その間相手は交代できない) |
85 | 15 | ||
れいとうビーム [こおり] |
90 | 130 | 1割で相手をこおり。 |
100 | 10 | ||
こらえる [ノーマル] |
– | – | このターン、ひんしになる技を 受けてもHPが1残る。 先制技(優先度:+4)。 |
– | 10 | ||
がむしゃら [ノーマル] |
– | 130 | 相手の残りHPから自分の残りHPを 引いた分のダメージを与える。 |
100 | 5 |
ダメージ計算
防御面
高い物理耐久を活かして、相手の攻撃をイバンのみ発動圏内で耐えるように努力値を調整することで、次のターンに先制で攻撃できるようになります。
性格ずぶとい、努力値をHP252・防御132としたガラガラ(アローラ)に対して、ランドロスやガブリアスから受けるダメージは次の通りです。
ようき霊獣ランドロス(A197)の じしん |
確定2発 (82.6~98.2%ダメージ) |
ようきガブリアス(A182)の じしん |
確定2発 (76.6~91.0%ダメージ) |
受けるダメージが75%以上ならイバンのみ発動圏内であるため、ランドロス、ガブリアスどちらの攻撃に対してもイバン圏内で耐えることができます。
そのほかでは、
おくびょうサンダー(C177)の ダイジェット(威力140) |
確定2発 (84.4~99.4%ダメージ) |
ようき一撃ウーラオス(A182)の あんこくきょうだ |
乱数1発 (91~108.9%ダメージ) |
ようき連撃ウーラオス(A182)の すいりゅうれんだ |
乱数1発 (89.8~111.3%ダメージ) |
サンダーがひかえめだったりいのちのたまを持っていると、ダイジェットで倒されてしまいます。また、ウーラオスの攻撃は乱数になるので、なるべく対面はしたくないですね。
攻撃面
れいとうビーム2回でランドロスやガブリアスを倒すことができます。
れいとうビーム | H振り霊獣ランドロスを確定2発 (61.2~73.4%ダメージ) |
無振りガブリアスを確定2発 (61.2~74.3%ダメージ) |
H振りの霊獣ランドロスに対して、2回のれいとうビームで122.4~146.8%のダメージを与えられます。相手がオボンのみを持っていたすると疑似的にHPは125%となりますが、高い確率で倒すことができます。
基本的にダイマックスで戦うことはほぼありませんが、参考までにダイマックス時のダメージ計算を載せておきます。
ダイバーン (ほのおのうず) |
無振りザシアン(剣の王)を確定3発 (39.5~47.9%ダメージ) |
H振りエアームドを確定2発 (56.9~67.4%ダメージ) |
|
ダイアイス (れいとうビーム) |
H4振り霊獣ランドロスを確定1発 (104.2~123.6%ダメージ) |
無振りガブリアスを乱数1発 (87.4~104.9%ダメージ) |
実戦での動き
基本的に先発
じしんを耐えて反撃
先発でランドロスやガブリアスと対面し、相手のじしんをイバン圏内で耐えてれいとうビームで攻撃し、次のターンに先制れいとうビームで倒しきるのが基本的な戦術です。
受けた攻撃がイバン圏外だった場合やつるぎのまいをしてきた場合は、次のターンの攻撃をこらえるで耐え、さらに次のターンにれいとうビームで倒すことができます。
ランドロス、ガブリアス以外には
先発でカイオーガなどの強力なポケモンと対面した場合は、こらえるで相手の攻撃を耐えます。次のターンにイバンのみによって先制がむしゃらを使うことで、後続の味方で相手を倒しやすくなります。
おわりに
私は炎統一でランクバトルを戦っているため、ランドロスとガブリアスに非常に苦戦していましたが、このガラガラを育成したことで、なんとか戦えるようになったと思っています。
相手が無警戒のところに4倍弱点を当てる気持ちよさは最高です。ぜひ試してみてください。