あらそいごとや もめごとが おこる ばしょには すがたを みせない。 ちかごろは ほとんど みかけない。(ソードの図鑑説明より)
フェアリー・ひこうタイプのトゲキッス。図鑑の説明とは裏腹に、オンライン対戦では猛威を振るっています。今回は、トゲキッスの対策について、紹介します。
概要を飛ばしたい方はこちらでジャンプ
トゲキッスの基本情報
タイプ1 | タイプ2 |
フェアリー | ひこう |
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 備考 | ||
種 族 値 |
85 | 50 | 95 | 120 | 115 | 80 | 合計 545 |
|
実 数 値 |
最 高 |
192 | 112 | 161 | 189 | 183 | 145 | – |
準 | – | 102 | 147 | 172 | 167 | 132 | – | |
無 振 |
160 | 70 | 115 | 140 | 135 | 100 | 最遅76 |
特性 | 効果 |
はりきり | 攻撃が1.5倍になるが、 物理技の命中率が0.8倍になる。 |
てんのめぐみ | 相手への技の追加効果の 発生率が2倍になる。 |
(隠)きょううん | 急所ランクが1段階上がった状態になり、 自分の攻撃が急所に当たりやすくなる。 |
特攻・特防が高く、特殊アタッカー向きの種族値をしています。素早さ種族値は80ですが、ダイジェットで素早さを1段階上げれば、たいていのポケモンを抜けるようになります。
弱点は多いですが、耐久面が高めで4倍弱点も無いため、じゃくてんほけんとの相性が良いポケモンです。半端な攻撃では、返り討ちにあってしまいます。
ランクバトル、シーズン5の使用率ランキングでは、3位に入っています。
トゲキッスの特性について
- はりきりは、命中率が下がる代わりに攻撃が上がる特性です。しかし、ダイマックスすると、命中率が下がる効果は適用されません。よって、ダイマックスした場合は、この特性のメリットのみを受けることになります。特性によって攻撃種族値が101相当になりますが、採用率はとても低いです。(シーズン5の採用率は0.7%)
- てんのめぐみは、追加効果の発生率が2倍になる特性です。例えばエアスラッシュは元々3割で相手をひるませる技ですが、特性により、6割で相手をひるませることができます。しかしダイマックスすると、すべての技が元の技から変化するため、ダイマックスとの相性はよくありません。(シーズン5の採用率は74.6%)
- きょううんは、技が相手の急所に当たりやすくなる特性です。こちらはダイマックス技にも効果があるため、ダイマックス前提のトゲキッスには、この特性が採用される場合が多いです。(シーズン5の採用率は24.7%)
トゲキッスの技候補
トゲキッスが覚える技の中で、採用率が高いものを以下にまとめます。
攻撃技
※ダイはダイマックス時の威力
ひこうタイプ(特殊)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
エアスラッシュ | 75 | 130 | 3割で相手をひるみ。 |
95 | 15 |
ひこうタイプ(物理)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
ゴッドバード | 140 | 140 | 1ターン目で溜めて、 2ターン目で攻撃。 3割で相手をひるみ。 |
90 | 5 | ||
そらをとぶ | 90 | 130 | 1ターン目で空中へ飛び、 2ターン目で攻撃。 |
95 | 15 | ||
つばめがえし | 60 | 110 | 必中技。 |
– | 20 |
フェアリータイプ(特殊)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
マジカルシャイン | 80 | 130 | 通常攻撃。 |
100 | 10 | ||
ドレインキッス | 50 | 100 | 相手へ与えたダメージの3/4、 自分のHPを回復する。 |
100 | 10 |
フェアリータイプ(物理)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
じゃれつく | 90 | 130 | 1割で相手の攻撃を 1段階ダウン。 |
90 | 10 |
ノーマルタイプ(特殊)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
トライアタック | 80 | 130 | 2割で相手を まひ・やけど・こおりの いずれかにする。 |
100 | 10 |
ほのおタイプ(特殊)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
だいもんじ | 110 | 140 | 1割で相手をやけど。 |
85 | 5 | ||
かえんほうしゃ | 90 | 130 | 1割で相手をやけど。 |
100 | 15 | ||
マジカルフレイム | 75 | 130 | 10割で相手の特攻を 1段階ダウン。 |
100 | 10 |
エスパータイプ(特殊)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
サイコキネシス |
90 | 130 | 1割で相手の特防を 1段階ダウン。 |
100 | 10 | ||
サイコショック | 80 | 130 | 相手の防御の能力値で ダメージ計算する。 |
100 | 10 | ||
じんつうりき | 80 | 130 | 1割で相手をひるみ。 |
100 | 20 | ||
アシストパワー | 80 | 130 | 自分の能力ランクが 1つ上がる度に威力が20上がる。 |
100 | 10 |
かくとうタイプ(特殊)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
はどうだん | 80 | 90 | 必中技。 |
100 | 20 |
かくとうタイプ(物理)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
ドレインパンチ | 75 | 90 | 与えたダメージの半分だけ、 自分のHPが回復する。 |
100 | 10 | ||
かわらわり | 75 | 90 | 相手のリフレクター、 ひかりのかべ、 オーロラベールを壊す。 |
100 | 15 |
いわタイプ(特殊)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
げんしのちから | 60 | 110 | 1割で自分の全能力が 1段階アップ。 |
100 | 5 |
ゴーストタイプ(特殊)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
シャドーボール | 80 | 130 | 2割で相手の特防を 1段階ダウン。 |
100 | 15 |
はがねタイプ(物理)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
はがねのつばさ | 70 | 120 | 3割で自分の防御が 1段階アップ。 |
90 | 25 | ||
スマートホーン | 70 | 120 | 必中技。 |
– | 10 |
くさタイプ(特殊)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
ソーラービーム | 120 | 140 | 1ターンためて攻撃。 晴れ時はためなし。 雨、砂、霰時は威力半減。 |
100 | 10 | ||
くさむすび | – | 130 | 相手が重いほど威力が上がる。 10kg未満は20、25kg未満は40、 50kg未満は60、100kg未満は80、 200kg未満は100、それ以上は120。 ダイマックス相手には無効。。 |
100 | 20 |
あくタイプ(物理)
技名 |
威力 | ダイ | 効果 |
命中 | PP | ||
なげつける | – | 100 | 自分の持っている道具によって 効果と威力が変化する。 投げつけた道具はなくなる。 |
100 | 10 |
変化技
ノーマルタイプ
技名 |
命中 | 効果 |
あくび | – | 次のターン終了時、 相手を眠らせる。 |
しんぴのまもり | – | 5ターンの間、味方は 状態異常にならなくなる。 |
バトンタッチ | – | 自分の能力変化を 引き継いで交代する。 |
ゆびをふる | – | ランダムで技を使う。 |
ねがいごと | – | 次のターン終了時、 最大HPの半分回復する。 |
アンコール | 100 | 3ターンの間、相手は最後に 使用した技しか使えない。 ダイマックスには無効。 |
あさのひざし | – | 天候によってHPを回復する。 通常時は最大HPの1/2、 晴れ時は2/3、 雨、霰、砂の時は1/4回復。 |
あくタイプ
技名 |
命中 | 効果 |
わるだくみ | – | 自分の特攻を2段階アップ。 |
でんきタイプ
技名 |
命中 | 効果 |
でんじは | 90 | 相手をまひ状態にする。 |
エスパータイプ
技名 |
命中 | 効果 |
ねむる | – | HPと状態異常を全て回復し、 2ターンねむり状態になる。 |
ドわすれ | – | 自分の特防を2段階アップ。 |
トリック | 100 | 相手と自分が持っている 道具を入れ替える。 |
ひかりのかべ | – | 5ターンの間、相手の特殊攻撃の ダメージを半分にする。 |
リフレクター | – | 5ターンの間、相手の物理攻撃の ダメージを半分にする。 |
フェアリータイプ
技名 |
命中 | 効果 |
あまえる | 100 | 相手の攻撃を2段階ダウン。 |
トゲキッスの強さまとめ
トゲキッスの強さをまとめると、以下の点が挙げられます。
- ダイマックス+弱点保険+ダイジェットで一気に全抜きが狙える点
- わるだくみやトリック、でんじはといった豊富な補助技
- 特性きょううん+持ち物ピントレンズによる急所の危険性
- 特性てんのめぐみ+エアスラッシュによる高確率のひるみ発生
半端な攻撃では弱点保険を発動させる危険が高く、素早さでトゲキッスが勝れば一気に試合を制する力を持っています。
ひるみについてはこちらでも解説しています。
トゲキッスの対策
トゲキッスの怖さは、ダイジェットや弱点保険・わるだくみで能力を上げ、ダイマックスが終わっても、エアスラッシュで6割ひるみを狙えることにあります。
トゲキッスを暴れさせないためにはどうすればいいか、まとめてみました。
高火力の抜群技で一撃で倒す
バンギラス
トゲキッスのダイナックル、ダイフェアリーを確定で耐え、攻撃に補正のかかる性格のバンギラスであれば、反撃の弱点保険ストーンエッジで、H振りトゲキッスをダイマックス状態でも確定1発です。
ヒヒダルマ(ガラル)
特性ごりむちゅうで性格いじっぱりなら、こだわりハチマキを持ってつららおとしで、H振りトゲキッスをダイマックス状態でも確定1発です。
特殊受けのポケモンで受ける
カビゴン
特防が高く、はがねタイプの技も覚えます。トゲキッス側からカビゴンを突破するためには、相当な回数ひるみを引かないと難しいです。
まひ状態にする
まひ状態にすれば素早さが1/2になるため、トゲキッスがダイジェットをしたとしても素早さで負けにくくなります。
特性で能力上昇を無視する
てんねん
特性てんねんなら、トゲキッスの能力上昇を無効にすることができます。能力上昇がなければ、タイプ一致技の威力は高くないので、数発は耐えることができます。
ただ、トゲキッスより遅いポケモンが多いので、エアスラッシュの連続怯みで突破させる危険性は残ります。
この特性を持つポケモン:ヌオー、ピクシー、ココロモリなど
ダイマックスする
ダイマックス状態のポケモンはひるみ効果を受けません。トゲキッスがひるみを狙ってきても、ひるみを怖がらずに攻撃することができます。
データから持ち物を予測する
シーズン5では、トゲキッスの持ち物は、多い順に、じゃくてんほけん(26.7%)、ピントレンズ(20.4%)、ラムのみ(15.2%)、こだわりスカーフ(10.8%)、いのちのたま(8.4%)でした。
持ち物の選択肢が豊富ですが、スカーフ持ちが1割程度しかいないことは、覚えておいて損はないと思います。
おまけ 炎統一でのトゲキッス対策
私は普段、炎統一でランクバトルに潜っており、今作で使える炎タイプには、飛行技の通りがいいため、トゲキッスは相手からよく選出されます。そこで、炎ポケモンでのトゲキッスの対策を紹介します。
セキタンザン
トゲキッスの主力技である、ひこう、フェアリー、ほのおタイプを全て半減以下にできるので、タイプ相性の面で非常に有利です。
ただ、セキタンザンが一撃でトゲキッスを倒すことは難しいので、トゲキッスの弱点保険を発動させないように戦う必要があります。
ヒートロトム
セキタンザンと同じく、トゲキッスの主力技を半減で受けられるポケモンです。ひかりのかべも覚え、特防に多く努力値を振れば、特殊受けとして汎用的に使えるポケモンです。
こちらも、ロトム側からの攻撃でトゲキッスの弱点保険が発動する危険があることには注意が必要です。
チョッキウインディ
とつげきチョッキで特防を上げれば、トゲキッスの特殊技を数発は耐えられます。また、トゲキッスは防御種族値の方が特防より低いため、物理技で殴り合えば、勝ち目はあります。
眼鏡サンパワーリザードン
晴れ状態であれば、特性サンパワーのリザードンの、こだわりメガネオーバーヒートで、H4振りトゲキッスをダイマックス状態でも乱数1発(91.6~108%)です。
ときどき、とつげきチョッキ持ちのトゲキッスもいますが、その相手には勝てません。
おわりに
可愛い見た目に凶悪な攻撃性能を秘めている、トゲキッス。一方的に倒されると恐怖を感じますが、しっかりと対策することができれば、再びかわいいと感じられるようになるはずです。
トゲキッスと笑顔で向き合えるように、今後も頑張っていきたいと思います。